過年度の収支実績の確認手続きはAPU(Agreed-Upon Procedures)という関係当事者で合意された方法及び範囲で実施されます。
個々の取引を記録した会計帳簿と取引を分類・集計した収支実績をつき合わせて確認します。個々の取引の根拠となる原始信憑のサンプリング調査を行います。
レントロールの確認方法としては、まず賃貸借契約書とのつき合せを行います。確認すべきポイント、項目は、現状のテナント名、フロア、区画、契約面積、契約期間、賃料、共益費、敷金等の一時金、です。
テナントに関しては、実際にテナントが入っているかどうか、、現地で確認したほうがいいでしょう。
書類上、テナントが入っていることになっていても実際にはもう営業してない、なんてことを私は経験したことがあります。
書類だけで信じるのはよくありません。
できる限り、足を使い、自分の目で確かめること。そんなことはわかりきっていることでしょうが、なかなか実行継続できないものですよね。
ただ、この辺の地味な作業をするかしないかで、リスクの量が変わってくるということを忘れずにいたいものです。
それから、未収状況の確認も忘れてはいけません。延滞状況などを調査しておきましょう。
売主、テナントの信用調査もできる限り把握しておきます。売主の財産状況によっては瑕疵担保責任が負えない、なんてこともあり得るからです。このようなリスクをはらんでいる以上、売主の信用調査ははずせませんね。
テナントの信用調査については、なぜ行うかというと、家賃を払い続けてくれるのか、安定して、商売しているのか、を確認することに尽きます。特に特定のテナントに長期で一括賃貸している場合など注意が必要です。
賃料収入は、投資リスクに直結しています。(いってしまえば、投資家は賃料収入にしか興味がありません!!)
調査方法としては、格付け会社による格付けや、信用調査会社による調査結果を活用します。
帝国データバンクなどの信用調査会社の調査には、当然にコストがかかりますが、担当者と懇意にしていれば、彼らは彼らのネットワークがありますので、思いがけない情報にありつくこともあるんです!
こんなコアの情報を教えてもらうには、当たり前のことですが、ギブ&テイクの関係が前提です。
売買市況:プライベートファンドを中心とした投資家等の物件取得意欲は強い。個別の取引では買い手が競合。一般的な賃貸ビルの取引利回り(NOIベース)は5%台半ば程度。
賃貸市況:空室率はピークアウトし、緩やかな低下傾向。現時点の対象不動産が存する地域の平均空室率は6~8%程度。成約賃料は緩やかな低下基調が続いているが、ほぼ底打ちの状況。
想定される需要者:立地条件や建物スペックについて、ほとんどのREITの投資基準を一応は満たしているが、物件規模が比較的小さいため、想定される需要者としてはプライベートファンドが最有力。
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